ここ数年、インドネシアからの技能実習生の受入れが注目され、多くの企業が関心を寄せています。実際、インドネシアからの受入れ数も増加傾向にあり、日本の職場で活躍するインドネシア人技能実習生が増えています。

今回、当組合ではインドネシアからの技能実習生受入れについてご相談をいただき、技能実習生受入れ面接を実施しました。技能実習生応募者たちは日本で技術を学び、企業に貢献したいという強い意欲を持っていました。

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そこで、初めてインドネシアからの受入れを検討している企業の皆さまに向けて、インドネシアの基本情報や文化、生活習慣についてご紹介いたします。

インドネシアの基本情報

国の概要

インドネシアは東南アジアに位置する世界最大の島国で、約17,000の島々から構成されています。人口は約2.8億人と世界第4位の規模を誇り、首都ジャカルタを中心に経済発展を遂げています。

親日家も多く、日本の技術や文化に関心を持つ人も少なくありません。

言語

公用語はインドネシア語ですが、地域ごとに異なる民族語も使用されています。技能実習生は来日前に日本語を学び、日常会話レベルの日本語能力をもって入国することを目指しています。

気候

気候は年間を通して温暖な熱帯性気候で、平均気温は25~30℃程度です。11月から3月が雨季、4月から10月が乾季となっています。

来日する場合、日本の冬の寒さには慣れていないため、防寒対策を考慮する必要があります。

インドネシアの生活と文化

食文化

インドネシアの食文化は日本と同様に米が主食であり、米を中心とした食事が一般的です。辛い調味料や料理があり、特にサンバルと呼ばれるチリソースが有名です。

また、鶏肉や魚、野菜をよく食べますが、宗教上の理由から豚肉を食べない人も多くいます。日本食では、カレーやラーメンが知られているため、日本の食文化にも馴染みやすいです。

生活習慣

家族を大切にする文化が根付いており、家族とのつながりを重視する人が多いです。フレンドリーな性格の人が多く、職場でも良好な人間関係を築きやすい傾向があります。

集団行動を大切にし、上下関係を重んじる文化があります。

インドネシアの宗教と習慣

インドネシアでは、人口の約87%がイスラム教徒(ムスリム)であるため、イスラム教の習慣を理解することが職場での良好な関係を築くうえで非常に重要です。

イスラム教徒の主な習慣

厳格な信仰を持つ人は決まった時間に礼拝を行いますので、希望する場合には休憩時間などに礼拝スペースを設けることで安心して過ごせるようになります。また、食事に関しては豚肉やアルコールを避ける必要があります。鶏肉や魚は問題なく食べられますが、飲み会などでアルコールの強要を避ける配慮が必要です。

さらに、イスラム教には「ラマダン(断食月)」という習慣があり、約1か月間、日の出から日没までの間は飲食を控えます。夜には通常の食事が可能ですが、この期間中は体調管理に注意を払うことが大切です。

インドネシア人技能実習生の特徴

インドネシアの技能実習生は、真面目で勤勉な人が多く、日本の技術を学ぶ意欲が高いのが特徴です。指導を素直に受け入れ、努力を惜しまない姿勢が見られます。

また、フレンドリーで明るく、人間関係を大切にするため、職場においても良好なコミュニケーションを築きやすいです。異文化への適応力が高く、日本人と協力しながら働く意識を持っています。

家族を養うために日本で頑張りたいという強い意志を持ち、安定した雇用を希望する実習生が多くいます。そのため、長期間働く意欲が高く、企業にとって貴重な人材となります。

受け入れ企業の皆さまへ ~円滑な受け入れのポイント~

インドネシアの技能実習生を受入れるにあたり、文化や習慣の違いを理解し、適切な配慮をすることでより良い関係を築くことができます。

具体的な受入れのポイントとしては、まず食事の違いに配慮することが挙げられます。豚肉やアルコールを避けることが望ましく、食事に関する要望を事前に確認すると良いでしょう。

また、日本の冬の寒さに慣れていないため、適切な防寒対策をサポートすることも重要です。さらに、休憩時間にお祈りのためのスペースを確保するなど、イスラム教の習慣を尊重する環境を整えることが望ましいです。

インドネシアの実習生は家族を大切にする価値観を持っているため、温かい職場環境をつくることで、長期的に安定して働いてもらうことが期待できます。

受け入れ時のポイント

  • 食事の違いに配慮(豚肉・アルコールを避ける)
  • 寒さ対策をサポート(冬場の防寒着など)
  • 休憩時間にお祈りの配慮ができると安心
  • 家族を大切にする価値観を理解し、温かい職場環境をつくる

インドネシア実習生受入れをお考えなら

インドネシアの技能実習生は、真面目で努力家な人材が多く、宗教や文化の違いを理解し、適切なサポートを行うことで、より円滑な受け入れが可能になります。

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